第5回 女性限定読書会「本と旅人」開催報告

2025年10月25日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で第5回目の女性限定読書会を開催しました。

今回は12名の参加でした(うち、初参加は6名でした)。

初めての方も2回目以降の方もご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、哲学書、戯曲、漫画など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

(ジャンルフリーでしたがみなさんやや女子会を意識した選書をしてくださったようです!)

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

手のひらの京 | 綿矢りさ

京都で育った3姉妹のお話です。結婚に焦る長女、恋愛体質な次女、上京を望む三女。

性格もバラバラな3姉妹だけれど、それぞれ共感できる部分があると紹介者の方が仰っていました。

自分が似てるのは誰か、憧れるのは誰か、が人のよって違いそうで、私も読んで感想を比べてみたいなと思いました。

作者の綿谷りささんは舞台となる京都出身らしく、京都の風景や雰囲気がリアルに描かれているそうです。

さよならジャバウォック | 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎さんの最新作ミステリー。深い青の表紙が素敵でした。

結婚後に豹変した夫を主人公が殺すところから物語が始まります。

近所の同級生が証拠隠滅を手伝ってくれるのですが、主人公が気を失くしその後目覚めると、同級生はいなくなり、その代わりに同級生の友人二人がいました。

主人公が気絶してる間に何が起こったかが最大の謎のようです。

「伊坂幸太郎らしい特殊設定や伏線回収が良かった」と紹介者の方が仰ってました。

それにしても伊坂さんの刊行スピードが早すぎる、とテーブルで話題になりました。本作品の他には、「逆ソクラテス」を好きな方が多かったです。

神坐す山の物語 | 浅田次郎

浅田次郎さんが少年時代に、奥多摩の御嶽山にある実家の神官屋敷で美しい伯母から聞かされた怪談めいた話をまとめた短編集です。

浅田次郎さんの書く文章はとても面白いので、ちょっと怖いですがもっと読みたくなるところが魅力と感じているそうです。

紹介者は民俗学が好きだそうです。

ゆる民俗学ラジオというYouTubeチャンネルも教えていただいたので、早速みてみようと思います!

もうレシピ本はいらない| 稲垣えみ子

この本は、レシピや調理法を覚えるための本ではなく、「料理との付き合い方」そのものを見直すきっかけになるエッセイ集のような一冊だそうです。

稲垣さん自身が冷蔵庫もガスも使わない暮らしをしていることもあり、「足りないこと」や「不便さ」から生まれる豊かさが全編を通して描かれています。

料理をするという行為を、義務や効率ではなく、生活や自分と向き合う時間として捉えている点に深く共感したと話していました。

読み進めるうちに、料理だけでなく生き方そのものを考えさせられる内容になっているそうです。

料理本というより、暮らしを見つめ直す哲学書のような印象です。

話を聞いて、私もすぐに読んでみたくなりました。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックを一部紹介します。

小説家のエッセイ

好きなジャンルとしてエッセイを挙げている方がいらっしゃり、エッセイの話で盛り上がりました。

小説家のエッセイを読むと、作品の作風とのギャップに驚かされることがあります。

私は最近、狂気的な村田沙耶香ワールドにすっかりハマっていたのですが、村田さんのエッセイを読んでみると、とても可愛らしい等身大のアラサー女性の姿が描かれていて意外でした。

同じテーブルの中には、「小説を読むときに先入観を持ちたくないので、好きな作家さんのエッセイは読まないようにしている」という方もいらっしゃいました。

みなさんは、エッセイを読みますか?

私は最近、朝井リョウさんのエッセイが気になっていますが、おすすめの作家や作品があれば、ぜひ教えてください。

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

女性だけの読書会は初めてでしたが、話しやすくて良かったです。

23歳女性

少人数でじっくり落ち着いて話せて良かったです。

30歳女

色んな人と交流することができ、楽しかったため。

21歳女性

読書会後のランチ

いつもどおり読書会後にそのままカフェでランチをしました。

12名の方がランチに参加してくれました!

写真を撮り忘れてしまったのですが、女子会のときはいつもよりおしゃれな料理を出してもらえるので、大変うれしい限りでテンションが上がります!

いつもありがとうございます🍞✨