第4回 女性限定読書会「本と旅人」開催報告

2025年7月13日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で第4回目の女性限定読書会を開催しました。

今回は22名の参加でした(うち、初参加は7名でした)。

初めての方も2回目以降の方もご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、哲学書、戯曲、漫画など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

(ジャンルフリーでしたがみなさんやや女子会を意識した選書をしてくださったようです!)

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

常識のない喫茶店 | 僕のマリ

文学フリマやブログでも積極的に活動されてる女性作家さんのエッセイ。

"お客様ファースト"な常識がない喫茶店のエピソードが盛り沢山。

よく来る常連さんたちのあだ名が面白くて印象に残っているとのことでした。

マスターも同僚も"嫌なことをしてくる相手はお客様じゃない"という理念を持っているので、出禁にしたりバトルしたりも日常茶飯事。

紹介者の方は、

「自分は理不尽なことを言われても穏便にしたくてやり返さずに飲み込むタイプだから、自分が悪くないときにそれを認識してるのは大事だなと思ったしスカッとした。嫌なことがあったときに読むと爽快な気持ちになるのでおすすめ。」

とおっしゃってました。続編のエッセイもあるそうです!

代理母、はじめました | 垣谷美雨

紹介者の方は、"代理母"というテーマが女子会向けかなと思って持ってきてくれました。

近い日本でも起こりうるような、SF要素も入った近未来小説。

2040年の東京が舞台の話で、地震や富士山の噴火で東京も様変わりし、法律もあまり機能していない設定です。

日本でも"代理母"という選択肢が当たり前として認められている世界で、代理母になることで大金が手に入るために、主人公は騙されて代理母にされてしまいます。

主人公の想いだけでなく、代理母に依頼する人や手術をする医者などそれぞれの想いが描かれてて良かったそうです。

代理母に依頼する人は必ずしも不妊だけが動機というわけではなく、女性のキャリアを止めたくなかったり同性愛が動機の場合もある。

産むという行為は女性しかできないということや、制度が完璧ではないこと、「いつ結婚するんだ」「いつ子供を産むんだ」という世間の圧など、色々と考えさせられたとおっしゃっていました。

ほろ酔い読書 おかわり | 青山美智子、他

青山美智子、朱野帰子、一穂ミチ、奥田亜希子、西條奈加の5名が「お酒」をテーマに描いた作品を集めた短編集。

今回は青山美智子さんの作品「きのこルクテル」を紹介していただきました。

下戸の男性がバーテンダーの女性に恋し、アプローチを続ける物語です。

紹介した方は、恋する男性が、同じバーで働く女性のお兄さんにバレないよう、直接「好き」と言わずに何とか好意を伝えようとしているのが面白かったそうです。

おいしいごはんが食べられますように | 高瀬隼子

仕事×食べ物×恋愛をテーマにした、芥川賞受賞作。

病弱で早退・欠席の多い芦川、芦川の恋人の押尾、芦川が苦手な二谷のが織り成すオフィスストーリー。

仕事や食に対する価値観の違いが描かれています。

紹介した方曰く、どこにでもあるようなリアルな話で、帯にあるとおり"職場ホラー"が描かれた作品だったそうです。

作品名から受けるイメージとは大違いですね。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックを一部紹介します。

奇跡的な再会

ふとした雑談の中で、同じテーブルにいた二人が同窓の同じ部活(文芸部)メンバーだったことが判明しました。

お二人の出身校は関東外だったので、まさか東京の読書会で出会うことがあるなんて!と大盛り上がりでした。

さらに、文芸部員は人数がかなり少なかったそうで、お二人ともまさか会うことがあるとは信じられない様子でした。

これも本から繋がる縁ですね♪

そこから他の方も含めて中高の部活動の話で盛り上がりましたが、各部活で全然色が違うな〜と痛感しました。

本と旅人を知ったきっかけ

今まで、この本と旅人に参加してくださる方は、つなげーと、こくちーず等のサークル紹介サイトや、X、InstagramのSNSアカウントから本と旅人を知り、参加してくれる方が多かったです。

しかし、最近は、「東京 読書会 で検索したら上の方に出てきた」、「ChatGPTで出てきた」という方も増えてきました。

だんだん認知度が上がってきて嬉しい限りです。

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

色々な本を知ることができて楽しかったです。

24歳女性

女性だけの読書会は初めてだったので楽しかったです。

女性

ほかの人の好きなものへの熱意を感じられてよかったです

25歳女性

読書会後のランチ

いつもどおり読書会後にそのままカフェでランチをしました。

18名の方がランチに参加してくれました!

やっぱり女子会は、いつもの回と比べてランチがおしゃれなのでうれしいです!いつもカルパッチョなんて出ない!

いつもありがとうございます🍞✨