第11回 課題本型読書会 開催報告

2025年8月24日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で課題本型の読書会を開催しました。
今回の課題本はジョージ・オーウェルの「1984年」で、20名の参加でした!
ご参加いただいた方、ありがとうございました!
もくじ
今回の読書会の形式

今回は、最初に読んだ時の感想を共有した後、少人数のグループで気になるテーマについて話し合い、最後に話し合いを経た上での作品に対する感想を共有しました。
イギリスでは「読んだことないけど読んだふりをしている本ランキング」で1位に輝いている本のようです。
この機会に改めて読んで、参加者を議論することができて有意義な時間になりました。
全体主義の危うさであったり、自由な楽しみができない世界の中で、主人公ウィンストンはどのような考えをもって生活しているかの話、また現代社会との共通点について話があがりました。
個人的には、二重思考が人を飲み込むまでの過程を理解するのに苦しんだので、みんなで議論を深めることができて楽しかったです。
特に、二重思考は洗脳をどう違うのか、という内容でもっと考えたくなりました。
「相反する矛盾を同時に受け入れる」という文字面だけだと、なんだか多様性を認めるような素敵な考え方なんじゃないかなとも感じるところがあります。。
その他、運営メンバーのテーブルで議論されたテーマの一部を紹介します。
- 二重思考とは何だったのか。
- 二重思考が完了する過程
- 体制を打ち倒す方法
- そもそも自由に思考することはできるのか。
- ラストに出てくる愛は何だったのか。
参加された方の感想
参加いただいた方の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
【課題本を読んだ感想】
骨太なSF小説を読んだのが久々だったので、読み切るのは苦労しましたが、
政治体制や支配の怖さを味わうことができて大変面白かったです。28歳女性
全体を通してずっと不安と絶望感が漂う内容だった。読み終わった後は救いのない結末に疲労感を覚えるほどだった。
30歳男性
世界観が作り込まれていて、読んでいて没頭できた。タバコや剃刀など、ディテールまで丁寧ですごい!
25歳女性
【読書会を終えて、課題本について改めて感じたことは】
細かいところまで読み込んでいる人が多く、もう一度読んでみても良いと思った。訳者の違いを確認したのが面白かった。
28歳女性
読後は完璧な支配国家への敗北に打ちひしがれましたが、いろいろな人と話すうちにこの支配体制にはほころびがあること、現実にそのまま持ち込むのは難しそうという、新たな視点を得ることができました。
29歳男性
課題本があると、読んだことがなければ新しい本を読むきっかけになり、他の方が読んだ感想、自分と違う視点を知ることもでき、参加して良かったと思う。
30歳女性
読書会後のランチ

読書会後にそのままカフェでランチをしました。
17名の方がランチに参加してくれました!
生ハムサラダがさっぱりしていて、とてもおいしかったです!
いつも美味しい料理ありがとうございます〜!