第73回 読書会「本と旅人」開催報告

2025年11月24日(月・祝)に神田の「COLAZIONE VARIO」で73回目の読書会を開催しました。

今回は18名の参加でした(うち、初参加は3名でした)。

今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、エッセイ、実用書など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

ストーリーメーカー│大塚 英志

物語論の解説書です。

文章には「行って帰ってくる」という基本構造があり、それを念頭に置いて読むと、一見複雑に感じる文章も理解がしやすいとのことでした。

紹介者の方が例に挙げたジブリは、まさに異世界に「行って帰ってくる」構造ですね。

他の方からは、小説の最後の行を読んでから最初に戻ると伏線に気づくことがあると話していました。

構造に着目した読み方をするとより物語を楽しめることが分かったので、私も本書を読んでもっと深く物語論を学びたいと思いました。

うたかたモザイク│一穂 ミチ

様々な人生を描いた短編集です。

紹介者の方は、大きなダイヤが描かれたキラキラの表紙に惹かれて手に取ったそうです。

『魔法少女ミラクルミルキー』というひときわ目を引くタイトルの短編を紹介してくださったのですが、魔法少女の仲間が家庭の都合で参戦できないという現実的な世界観で面白そうでした。

どの物語も淡い雰囲気で、ドラマやアニメを一本見たくらいの満足感があったとおっしゃっていました。

中原中也全集│中原中也

中原中也の全詩集です。角川ソフィア文庫には未公開の詩も全て掲載されています。

紹介者の方は教科書で『汚れつちまつた悲しみに……』を読んで以来、人生の師とするほどの大ファンとのことでした。

特にお気に入りは『早春の風』で、声に出して読みたくなる素敵なリズムの詩でした。

埼玉おいしい出張レシピ│森崎 緩

出張料理人の仕事を描いた物語です。

物語の舞台である埼玉県の郷土料理がたくさん出てくるのですが、味付けの描写が詳細で、著者の取材力に驚いたとおっしゃっていました。

お客さんが料理を依頼する背景や、主人公と父親との関係など人間模様も面白い一冊です。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックなどを一部紹介します。

書籍の管理

読みたい本はあるけれど、紙の本を買いすぎてしまうと管理が大変……というのは本好きのみなさんに共通の悩みのようです。

私の参加したテーブルではたくさんの対策が挙がりました。

  • 読んだ本を読書ノートにまとめて、本を手放しても呼んだ感想は残るようにする
  • 紙で買って、面白かった本はkindleでも買う
  • 初めから電子書籍で買う

本日の参加者ではないですが、図書館で借りる派の常連さんもいます。

私も本棚が埋まってきたので対策を考えたいです……

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

今回も色々な本に触れて参加者の方々の興味深いお話が聞けて楽しかったです。

23歳女性

普段知らない作家さんや物語、その魅力などを知ることができて、好きな本についても話すことができたことがとても楽しかったです!

28歳女性

楽しかったです!気になる本もありました✨

29歳男性

読書会後のランチ

いつもどおり読書会後は、そのままCOLAZIONE VARIOでランチをしました。

13名の方に参加していただきました。

唐揚げが大人気ですぐになくなってしまいました!笑

いつも美味しい料理ありがとうございます〜