第67回 読書会「本と旅人」開催報告

2025年10月4日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で第67回目の読書会を開催しました。
ジャンルフリーで皆さんに紹介していただきました!
今回は23名の参加でした(うち、初参加は3名でした)。
今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!
もくじ
本日紹介された本
小説、エッセイ、実用書など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。
『罪と罰』を読まない│岸本佐知子、三浦しをん、その他
世界的にも大名著なドストエフスキーの「罪と罰」、それを読んだことのない人たちで集まって読書会をした様子が書かれた本です。
実際に読んだことない人たちがああやこうや話して展開を予想しているのが面白かったとのことです。
「読む前にしか絶対にできない読書会だ」と紹介者は思ったらしく、確かに読んだあとにはできない愉しみが詰まっている会話だなあと思いました。
ちなみに紹介者の方は、「『罪と罰』を読まない」というタイトルを、『罪と罰』に対して特別な思いがあり読むことから決別した人たちの会話だと勘違いしていたらしいです(笑)
百年と一日│柴崎友香
東京の街を舞台に、とある女性が過去と現在の出来事、そこで生きた人々の記憶をたどる物語です。
百年前に起こったことと、今この瞬間に起きている出来事が重なり合うように描かれており、不思議な内容だったとのことです。
固有名があまり出てこないのが特徴なようで、東京の中の匿名の物語が紡がれるとのことです。
展開も劇的なものではないようですが、たまたまそこにいた時間たちが自分の目の前をあっという間に過ぎていくような感覚があり、紹介者はこのような雰囲気の小説が好きだとのことでした。
この内容を聞いて、柴田聡子の『白い椅子』を思い出してしまい、思わずおすすめしてしまいました。
もたれる背もない 青い壁までもやや遠い
かわるがわる人が来る 白い椅子
一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう
うるさそうに動く右左に手首が
そぞろ各地探訪 panpanya旅行記集成│panpanya
架空の出来事をエッセイ形式で描いた漫画です。
虚実入り混じる物語のようで、そのおかしさが癖になるとのことです。
日常にある変わったところに目を向ける視点がとてもユニークなようで、とても面白いらしいです。
表紙カバーも素敵なのですが、表紙を外した後の本表紙の質感も凝っていて、触っても楽しい本でした。
この夏の星を見る│辻村深月
天文部で活動する高校生たちが主人公の物語です。
コロナで思うように活動できなかった数年間を経て、もう一度「みんなで何かを作る」こと、「未来を見上げる」ことを取り戻そうとします。
最近映画化もされたようで、映画もとても面白いとのことでした。
何かを必死に作り上げようとする主人公たちの姿に心打たれたそうです。
本日のハイライト
運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックなどを一部紹介します。
ジャケ買い、いやほろ酔い買い
本屋さんで、内容を事前に入れずに心ひかれた本を衝動的に買う「ジャケ買い」はよくありますが、お酒を飲んで少し酔いが回った状態で本屋にいくと、よりジャケ買いが促進される、という話になりました。
やったことはないですが、何冊も買い散らかしている自分が想像できます...
昼飲み後がベストですね。
参加された方の感想
参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
自分が読まないけど面白そうな本や、紹介されて興味を持つ本が多かったです。
23歳女性
初めて会う方と本の話をできることや知らなかった本のことを知れてとても楽しかったです!
27歳女性
本のみでなく、本の見つけ方、読み方を知ることができました。
26歳男性
読書会後のランチ

いつもどおり読書会後は、そのままCOLAZIONE VARIOでランチをしました。
17名の方に参加していただきました。
今日はカルパッチョがありました!一瞬でなくなった気がする....
いつも美味しい料理ありがとうございます〜