第51回 読書会「本と旅人」開催報告

2025年4月27日(日)に飯田橋の「TIME SHARING 飯田橋 第二東文堂ビル」で51回目の読書会を開催しました。

今回は36名の参加でした(うち、初参加は5名でした)。

今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、エッセイ、実用書など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

Spring│恩田陸

天才的なバレエダンサー兼振付家の半生を描いた長編作品です。

バレエという舞台芸術を通じて、主人公の成長と孤独、そして芸術への情熱が描かれています。

紹介者は、バレエの鑑賞にはまったようでこの本を読んでみたそうです。

天才の圧倒的な活躍の描き方が秀逸だったようで、そのすごさを熱弁してくれました。

恩田陸さんの高すぎる観察力の賜物だ、とのことです。

木になった亜紗│今村夏子

主人公の亜沙が、自分の手から食べ物を受け取ってもらえないという孤独な現実から逃れたいと願い、杉の木に転生し、やがて割り箸となって若者と出会う。

と、書いていて「どういうことだ?」となってしまったあらすじの小説です。

紹介者曰く、話の展開が読めなさ過ぎて頭がバグってしまったとのこと。

最後に著者のエッセイがあるようで、それを読むと著者の生きづらさに共感してしまい、じぶんのもやもやも少し晴れたと語っていました。

今村夏子さんは小説家のイメージですが、エッセイも書いたら絶対面白い!もっと出してほしい!とのことです。

目の見えない人は世界をどう見ているのか│伊藤亜紗

視覚に障害を持っている方がどのように世界を認識し、生活しているのかを探るノンフィクション。

著者は複数の視覚障害者へのインタビューを通して、空間認識、感覚の使い方、身体の使い方、コミュニケーションの方法を分析しています 。

紹介者曰く、目の見える人と比べて、視覚に障害を持っている方は、認識の仕方が「3人称的」で、景色を俯瞰するような形でイメージを持つ、というところがとても面白かったようです。

原田マハの名画鑑賞術│原田マハ

日本各地の美術館を巡り、著者が心を通わせた名画との出会いを綴ったエッセイ集です。

全ページカラーで55点の名画が掲載されており、読者はまるで美術館を訪れているかのような感覚で楽しめます 。

絵画の芸術的な技法ではなくて、画家のバックストーリーを想像しながら、原田マハさんなりに話が展開されるようです。

アートはみんなのため、という考えのもと、多くの人を美術館へ足を運ばせるような信念も感じられるそうです。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックなどを一部紹介します。

くんずほずれつで進む言葉

文体の話になり、「。」でなかなか終わらない文章が面白い、という話が出ました。

「。」でリズムが整えられる文章の気持ちよさもあるが、「、」で粘り強く続く、まるで一筆書きでかかれたようなとんでもない勢いだけで展開される文章に、なんともいえない魅力を感じるとのことです。

文体って、人によって感じ方が多様だなと思いました。この文体が好き!という視点で本の紹介をする会もしてみたいと思いました!

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

読書会自体に初めて参加させていただきましたが、本について和気あいあいと色々な方と話せて楽しかったです。また、普段読まないような本も紹介いただき、視野が広がりました。

29歳女性

雑談混じりにいろんな本の紹介が聞けて面白かった。

女性

会場がとても居心地が良く過ごしやすかったです!

31歳女性

読書会後のランチ

読書会後は、飯田橋の「アジアンダイニングバー SAPANA」でランチをしました!

28名の方に参加いただきました。

写真を撮るのを忘れてしまったのですが、とてもおいしいカレーとナンをいただきました!

貸し切り状態だったので、参加者の方と楽しく会話できました!

読書会のあとに毎回ランチを実施しているおかげで、より参加者の方と仲良くなることができるので、ランチってマジで最高だなと思います!