第42回 読書会「本と旅人」開催報告
2025年1月26日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で42回目の読書会を開催しました。
今回は「恋愛」というテーマを設け、恋愛にまつわる本を皆さんに紹介していただきました!
今回は29名の参加でした(うち、初参加は5名でした)。
今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!
もくじ
本日紹介された本
小説、漫画、学術書など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。
以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。
21世紀の恋愛:いちばん赤い薔薇が咲く│リーヴ・ストロームクヴィスト
さまざまな時代の有名人の言動から、現代の恋愛の難しさをユニークな絵のマンガ形式で説いた1冊。
この本では自分自身こそが一番大切な存在であり、あなたの代わりはいくらでも見つかるという価値観があるため、21世紀の恋愛は消費的活動の面が大きいと主張しているようです。
紹介者はこの本の主張は極端な面があると考えているようで、本の内容を踏まえて現代の恋愛について話し合ってみたいとおっしゃっていました。
新しい恋愛│高瀬 隼子
『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した高瀬隼子の恋愛小説集。
紹介者の方曰く、作者は日常生活で少しもやっと感じてしまうような事柄の描写がうまいようで、この作品も多分に漏れずもやっと感じる内容が含まれているとのこと。
紹介者の方は、この作品に出てくる価値観の中でも「ロマンチックが嫌」という価値観に共感したとおっしゃっていました。
密会│ウィリアム・トレヴァー
フィンランドの作家ウィリアム・トレヴァーによる、不器用に幸せを求める男と女を描いた短編集。
1遍15ページほどと、掌編にも近いような短い話がまとまっているようです。
紹介者の方曰く、相手を所有したいという気持ちが見え隠れするディティールに凝った描写や、恋愛の痛みを通し、それでも人生は明るい方向へ向かっていけることを示唆する描写など、素敵な要素が凝縮されているとのことでした。
夜は短し歩けよ乙女、きつねのはなし│森見登美彦
森見登美彦の著作の中でも、恋愛要素の強い2冊。
紹介者の方は作者の描く、女性が好きになるような女性像がとても好きとのこと。
特に『きつねのはなし』が好きとのことで、中学生の頃から愛読しているという本を持ってきてくれました。
紹介者の方は曰く、大学生の男の子とそのアルバイト先の大人な女性店主との、愛とも友情とも言えないようなやり取りの描写が好きとのことです。
本日のハイライト
運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックを一部紹介します。
恋愛の悩みは今も昔も変わらない?
私が参加したテーブルでは前半後半ともに、SNSやマッチングアプリが出てきてはいるけど、なんだかんだ恋愛の悩みは今も昔も変わらないのでは?という話題があがりました。
恋愛に詳しい訳では無いし、人によって恋愛観も変わると思いますが、人の本能的なものは短期間で変わらないだろうから、結局それに付随するような悩みも変わらないのかな?と話を聞きながら思っていました。
実写化時のキャスティング
小説が実写映像化された際に、小説の印象に対する配役が腑に落ちないという話。
中でも私の印象に残ったのが、実写化された時の容姿が思っていたのより良くなってしまっているという感覚を、多数の方がもっていることでした。
制作費の採算をとるためには、やはり華やかな映像の方が良いのでしょうか…
参加された方の感想
参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
いつもみんな興味があるジャンルはバラバラだと思うのですが、今回全員がおそらく恋愛に興味を持っているという環境の中で恋愛関連の本を紹介できるというのが楽しかったです!
33歳女性
恋愛というテーマだと恋愛小説ばかりかと思いきや、幅広い本が紹介されていて面白かったです
34歳男性
ワイワイガヤガヤ賑やかで良かったです
34歳女性
読書会後のランチ
いつもどおり読書会後にそのままカフェでランチをしました。
25名の方がランチに参加してくれました!
このレポートを書いているときにコーンが乗ったパンを食べていないことに気づき、後悔が込み上げてきてしまいました…
もちろんどれも美味しくいただきましたが、食べたいものは先に食べるに限りますね!
いつも美味しい料理ありがとうございます〜!