第37回 読書会「本と旅人」開催報告

2024年11月24日(日)に水道橋のレンタルスペース「RIVERLD水道橋A」で37回目の読書会を開催しました。

今回30名の参加でした(うち、初参加は11名でした)。

今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、実用書、ルポタージュなど、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、読書会運営メンバーのテーブルで紹介された本を一部紹介します。

地雷グリコ | 青崎有吾

高校生たちが頭脳派ゲームで戦うお話。

代表作の地雷グリコを始め、誰もが知るゲームのルールを改変した5つのオリジナルゲームが物語の軸になります。

デスゲームのような設定ですが、死人が出るわけではなく、賭けるのは文化祭の場所取り。

紹介者は、

「頭を使いながら読むのが楽しかった。出てくる高校生たちがみんな賢すぎる。一番すごいのは、複雑なルールを理解して一瞬で場を捌く審判の子だと思う。」

と語っていました。

Eco検定公式テキスト | 東京商工会議所

今回の紹介本の中でもひときわ異彩を放っていた一冊です。

環境に関する資格検定の公式テキストです。

まさかの同じ本を持っている(しかも合格済み)の方が同じテーブルにいて盛り上がりました。

環境とビジネスの関わりも理解できるので、ビジネスパーソンにおすすめだそうです。

アルハンブラ宮殿物語 | アーヴィング

上巻では出張で訪れたアルハンブラ宮殿に魅了され住むようになった作者が、その魅力を紹介しており、下巻ではアルハンブラ宮殿が舞台になっているおとぎ話や伝説が纏められています。

本には宮殿のスケッチや部屋の見取り図が数多く載せられており、文章だけでなく絵からもその美しさが想像できました。

紹介者は、ガイドブック的な要素もあって、この本を片手にスペインを旅行したくなったと話していました。

蝿の王 | ウィリアム・ゴールディング

疎開中の飛行機が墜落、大人は死亡し、生き残った少年たちが、無人島に漂流してから救助されるまでの物語です。

ただし、十五少年漂流記に代表されるような冒険譚ではなく、閉ざされた環境で露呈する人間の醜悪さや暴力性がメインに描かれています。

紹介者は、

「漂流中は内部対立から殺伐とした争いをしていた少年たちが、救助にやってきた大人を前にすると無垢な子供のように受け答えをするのが面白い」

と語っていました。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックを一部紹介します。

独立系書店の魅力

独立系書店のお話をしました。

いつもセンスの良い一点ものみたいな本を紹介している方がいるので、「どこでそんな本見つけてくるんですか?」と聞いてみました。

その方曰く、大型書店ではなく、個人でやっているような小さな書店に行くと出会えますよ、とのこと。

たしかに街にある小さな書店って個性があってわくわくしますよね。

素敵な一冊との出会いを求めて、独立系書店を訪れてみようと思います。

子供の暴力性と閉鎖的環境

紹介本の「蝿の王」から、子供が持つ暴力性の話になりました。

大人になると子供を無垢かつ無知な存在として捉えがちですが、自分が子供の頃を思い出してみると、大人が思うほど知識も悪意もなかったとは言い難い人が多いのではないでしょうか。

戦争後に書かれた作品ですので、もしかしたら作者が戦時中にでそういったものを子供に見出したのかもしれません。

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

普段読むことのない本を知ることができた。

27歳男性

普段、本のことを話す友達がいないので、こんなに沢山の方が色んな本を読んでいるんだな〜とわかりとても楽しかったです!

34歳男性

読みたい本が増えたのでよかったです!

24歳女性

読書会後のランチ

読書会後に水道橋のインドカレー屋さん『SAINO』でランチをしました。

28名の方がランチに参加してくれました!

読書とカレーは合う気がするので大好きです!