第10回 課題本型読書会 開催報告

2025年8月9日(日)に神田のレンタルスペース「LAMP」で課題本型の読書会を開催しました。
今回の課題本は永井陽右さんの「共感という病」で、20名の参加でした!
著者が代表を務める団体「NPO法人アクセプト・インターナショナル」よりゲストの山崎さんをお招きし、同団体との共催という特別な形での開催となりました。
ご参加いただいた方、ありがとうございました!
もくじ
今回の読書会の形式

今回は、最初に読んだ時の感想を共有した後、少人数のグループで気になるテーマについて話し合い、最後に話し合いを経た上での作品に対する感想を共有しました。
今回は今までの読書会の中でも一番、参加者の身近な生活に紐づくような話が多かったです。
特に、仕事をするうえでどうやって相手のことを共感するか、共感することで仕事の場を円滑にする方法、逆に職場で蔓延している過剰な共感からどうやって逃れられるか、のような話も興味深かったです。
他には、運営のテーブルでは以下のような話題が出ました。
- 共感を同調圧力にしない方法
- 分かり合えない相手のとのコミュニケーション
- 共感至上主義な世の中への不信感
- 人とつながるためだけの共感
読書会後半には、ゲストの山崎さんへの質疑応答の時間を設け、活動の具体的な内容や現場での経験について直接お話を伺う貴重な機会になりました。
また著者の永井さんは、この本を執筆した当時からどんどん考え方も柔軟に変わっていて、時代に合わせてアップデートされているという関係者にしか聞けないような話もあって興味深かったです。
※アクセプト・インターナショナルは、非国家武装集団に関わる若者の脱過激化と社会復帰を支援し、「暴力の連鎖をほどく」ための活動に取り組む、社会に希望をつくるNPOです。ぜひこちらから詳しくご覧ください。
参加された方の感想
参加いただいた方の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
【課題本を読んだ感想】
実際の経験則から語られる共感というものの問題点や対話のやり方の実践的な方法が書いてあり、実生活にも役立つ内容だった。
24歳女性
共感を重要視することで、分断が深まる。納得感がありました。共感が及ばない範囲は、取り残される。「多様性」が叫ばれることで、「多様性」にも含まれない人たちが孤立するよね、ということを書いた朝井リョウさんの「正欲」を思い出しました。
また、「感情」と「理性」のバランスをコントロールすること、議論を始める前に前提を共有すること、の大切さを改めて感じました。25歳女性
アクセプトインターナショナルのような支援団体があることを初めて知りました。また、自分にとっての共感を考えるきっかけになりました。
26歳女性
【読書会を終えて、課題本について改めて感じたことは】
共感の持つ威力やパワーから逃れることはできないけれどもうまく付き合うことはできるなと思った。
25歳女性
本から派生する疑問を他の方々の意見をいただいて新しい視点をいただけて楽しかったです。また、逆に私にとって当たり前のことが他の方には違うことが発覚することもあり、とても新鮮でした。
同じ本を読んでいる共通点があるため話もしやすく、とてもいい時間を過ごさせていただきました。26歳男性
特にNPOの活動に関する貴重なお話をお聞きできて、本の中で書かれているお話を実感を伴いました。
34歳男性
読書会後のランチ

読書会後に「神田 福冨」でランチを食べました!
12名の方がランチに参加してくれました!
リーズナブルな値段でおいしくて量のある定食を食べることができて大満足でした。