第50回 読書会「本と旅人」開催報告

2025年4月20日(日)に品川の「cafe&barととのう」で50回目の読書会を開催しました。

今回は30名の参加でした(うち、初参加は10名でした)。

今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、エッセイ、実用書など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

きみは赤ちゃん│川上未映子

35歳で初めての出産、育児に挑んだ著者の奮闘を綴ったエッセイ。

紹介者の方は、自分の経験したことのない事柄に触れられるということでエッセイを手に取るようになったとのこと。

文章から出産、育児の途中で投げ出せないことの重みを強く感じたようで、「自分の親もこんなことを思いながら育ててくれていたのかなと思ったら感動してしまった」とおっしゃっていました。

また、育児や出産に対する男女の意識の差がリアルに描かれているのが面白いらしく、男性にもぜひ読んでもらいたいエッセイとのことです。

謎のチェス指し人形「ターク」│トム・スタンデージ

18世紀のウィーンに実在した「ターク」と呼ばれるチェス指し人形。その歴史や仕組みに迫ったノンフィクション作品。

紹介者の方はマンガからタークの存在を知り、本書を知って手に取ったとのこと。

タークが蒸気機関など産業革命の先駆けとなったというエピソードや、ナポレオンとチェスを指したエピソードなど、興味をそそられるトピックが詰め込まれているようです。

紹介者の方曰く、タークの真相に迫っていく流れがミステリー小説のように楽しむことができる作品とのことでした。

ぼくはあと何回、満月を見るだろう│坂本龍一

著者の癌転移が見つかってからの、最晩年の様子を綴った自叙伝。

紹介者の方曰く、著者がパートナーにしか自身の病状を伝えておらず、最期まで気力を切らさずに活動していた姿が印象的だったとのことでした。

またその一方で、持っていなかったグランドピアノをパートナーからプレゼントしてもらって喜んでいる姿など、著者の活動からはあまり想像できないプライベートの様子も描かれているそうです。

紹介者の方は本書をきっかけに、坂本龍一さんが音楽監督を務めていた東北ユースオーケストラ知り、幸運にも行けたとのことで本書に強い思い入れがあるとのことでした。

極夜行│角幡唯介

未知の空間を求めて探検する著者の、北極での探検の様子を綴ったノンフィクション作品。

紹介者の方は、触れたことのないノンフィクションというジャンルを開拓したいと思い、ノンフィクション本大賞を受賞していた本書を手に取ったとのこと。

紹介者の方曰く、極夜という本当の暗闇から、太陽が昇る瞬間を著者自身がどう思うのかを知るために、準備に約年間、探検に4ヶ月を費やされたという過程を、本書を通して追体験できて良かったとのことです。

また、北極への旅へ犬を一匹連れていく理由や、著者の探検する上でのこだわりなど、興味深い内容が散りばめられているとのことでした。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックなどを一部紹介します。

最先端な読書会の探し方

初めて本と旅人の読書会を参加したという方の中に、ChatGPTでこの読書会を知って参加してくださった方がいらっしゃいました。

話を聞くと、自身の趣味や今まで参加してきたイベントなどを読み込ませた上で、自身に合う読書会などのイベントを探したところ、本と旅人がヒットしたそうです。

私も何かイベントを探す時は真似したいなあと思っちゃいました。

仕事として読書会を企画することの難しさ

図書館に勤務していて、仕事の一つとして読書会を企画を任され、色々な読書会を知るために参加してくださった方もいました。

話を聞くと、色々な制約を守ったり上からの要望を取り入れたりしながら、読書会を企画しなければならないだとか。

何事もそうなのかもしれませんが、趣味で楽しくできていても、それが仕事になると苦しいことも多々あるのだろうなと感じました。

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

本屋さんやSNSでは知ることの出来ない本を知ることができました

29歳女性

初めての参加でしたが、雰囲気が良くて楽しかったです。

34歳男性

いつも読まない本を紹介してもらい、興味深い話が聞けて良かったです。

26歳女性

読書会後のランチ

読書会後はそのまま「cafe&barととのう」でランチをいただきました。(写真撮るのを失念してしまいました…)

19名の方がランチに参加してくれました!

健康的なメニューで、たくさん食べても罪悪感が少ないのが嬉しいです!

いつもありがとうございます!