第1回 夕カフェ読書会 KAITEKI CAFE

2024年11月9日(土)夕(ゆう)カフェ読書会と題しまして、お酒や軽食を楽しみながらの読書会を大手町の「KAITEKI CAFE」で開催しました。

今回は32名の参加でした。

多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、実用書、エッセイなど、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

リボルバー|原田マハ

ゴッホが自殺に用いたとされるピストルが発見されたことから、ゴッホの自殺の真相に迫っていく小説。

この小説をきっかけに、紹介者の方はゴッホ自身や美術に興味を持ち始めたようで、「ゴッホが見た景色を実際に見てみたい」とおっしゃっていました。

また、紹介者の方は原田マハさんの他の作品も読破しているようで、ゴッホ関連作品は『たゆたえども沈まず』→『ゴッホのあしあと』→『リボルバー』の順に読むのがオススメとのことです。

プロトコルオブヒューマニティー|長谷敏司

事故で右足を失ってしまったコンテンポラリーダンサーが、AI制御された義足を身につけることで再起を目指すSF小説。

紹介者の方は、作者の別作品を読んで面白かったため、この作品も手に取ってみたとのこと。

「SFの形式をとりながら、家族との関係性や機械との共存、創作活動へのAIの活用など、あらゆる要素が作中に盛り込まれていて非常に面白い。」とのことでした。

コンプルックス|クノタチホ

自身の容姿に絶望してしまった女性が、覗くと誰もが振り向く容姿の自分となった世界に行けるという鏡に出会う物語。

紹介者の方は、表紙が可愛くて手に取ってみたとのこと。

可愛い表紙とは裏腹に、内容はルッキズムについて深く考えられたもののようで、紹介者の方は「その人を形作るのは内面であることを小説を通して感じた。外見にこだわりすぎるのはやめた方が良いと思った。」とおっしゃっていました。

彼女が天使でなくなる日|寺地はるな

九州北部の小さな島「星母島」で、主人公の女性が自らの営む民宿で様々な悩みを聞きながら、自分自身も深く見つめ直す物語。

紹介者の方は、「悩みが全て解決するようなやさしい話ではなく、問題は残るけれども読後はスッキリするような感覚が印象的だった。」とおっしゃっていました。

また、作者はおいしいものを食べる時の描写が上手いとのことで、それもこの小説の魅力の一つとのことです。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックを一部紹介します。

好きなカフェor飲み物は?

夕カフェ読書会というコンセプトにあやかって、好きなカフェや飲み物を自己紹介時に発表してもらいました。

今回はお酒ありの読書会だったのですが、お酒は全然飲めなくてという方が意外といらっしゃったのが、個人的に印象に残りました。

それにもかかわらず、夕カフェ読書会に参加してくださった皆さまには感謝です!

ちなみに私は、高円寺にある「アール座読書館」が好きです。

あなたが初めて読んだ本は?

二次会での話題だったのですが、面白かったので取り上げさせていただきます。

多感な時期に読んだ本が、結局自分に影響を与えた本になりうるのではないかという話から、それぞれ初めて読んだ本は何だった?という話題に。

話を聞いていた感覚では、ハリー・ポッターシリーズをはじめとした児童文学がやはり多い印象でした。

しかし、中には小さい頃から自己啓発本に触れている方もいたり、大学生、社会人から読書するようになった方がいたりなど、本の読み始めも人それぞれで非常に興味深かったです。

最後に

本と旅人では初めてのお酒と軽食を楽しみながらの読書会、進行の仕方などは通常回と同じでしたが新鮮な気持ちで楽しむことができました!

改めまして参加していただいた皆さん、ありがとうございました!

ただ一つやらかしてしまった点として、おしゃれで美味しい軽食を用意していただいたのにもかかわらず、写真を取り忘れてしまいました…

今後も通常の読書会に加え様々なイベントを実施していく予定です。

興味のある方はぜひご参加ください!