第34回 読書会「本と旅人」開催報告

2024年11月3日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で34回目の読書会を開催しました。

今回は27名の参加でした(うち、初参加は12名でした)。

今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、実用書、エッセイ、パンフレットなど、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン (14歳の世渡り術) | アンソロジー集

様々な分野の書き手たちが、書くことについて綴っているアンソロジー。

文章術、というよりは何を書くか、その中で自分とどう向き合うかということについての話が多いようです。

紹介者はnoteで文章をよく書いているらしく、今度文学フリマにも出るようです、、!

ランジャタイ国崎の文章がとても面白く、書くことに対する価値観が変わったとのことです。

愛されて、勝つ 川崎フロンターレ「365日まちクラブ」の作り方| 原田大輔 

「地域貢献」の性質が強い川崎フロンターレがいかにして今の形になったかを、色んな人へのインタビューをもとにして語られた本。

これまでにサッカーや野球のプロチームがあったにもかかわらず、移転してしまいスポーツチームが根付かなかった川崎で愛されたフロンターレのすごさを知れたようです。

紹介者は他でも読書会を主催しているらしく、この本のこともあってか川崎で開催しているみたいでした。

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策| 今井むつみ

言語の本質の著者、今井むつみさんによる、なぜ伝わらないが起こるのか、分かるように伝えるには、と言った内容が書かれた本。

人それぞれ育った環境が異なるため独自のバイアスが生まれ、イメージが共有しきれないことが発生するということが学びになったそうです。

人、ひいては世の中のものに対して本当の理解にたどり着くことは限りなく不可能に近いんだなと思いつつ、それでも接近していくことが重要だなと感じました。

優しい死神の飼い方| 知念実希人 

犬の姿の死神・レオが、未練を抱えた患者と出会い、死に直面した患者の呪縛を解くべく奮闘する話。

紹介者は医療事務の仕事をしていたこともあり、作中に出てくる医療現場の細かさやリアリティに共感したようです。

想像できない死後の世界にふれることができたようで、新鮮な体験が面白かったとのことです。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックを一部紹介します。

人は分かり合えないのか

たくさん話をしても、本当の意味で他人のことは理解しきれないね、という話が上がりました。

これは緩やかな諦めのようでいて、他人に無理に期待しすぎないというハックでもあるという話になりました。

悪意は簡単に傾く

大地震で人々の悪意が煽動される本が紹介されていました。そのことから、人の悪意は簡単に大きな現象から生まれてしまうという話が出ました。

民衆に共通の敵を作ることで一体感が生まれるという内容が紹介されていました。

最近福田村事件という関東大震災時期に起きた虐殺の映画を見て、人は何かを守らなきゃいけないという正義が原因で暴力が生まれてしまう怖さを目の当たりにしたことを思い出しました。

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

本好きの方と交流できて楽しかったです!また参加したいと思います。

25歳女性

普段読まない本を知れて良かったです。充実した朝を過ごせました。

35歳女性

初参加ですが楽しかったです!いろいろな方の話が聞けて興味深かったです。

32歳女性

読書会後のランチ

いつもどおり読書会後にそのままカフェでランチをしました。

20名の方がランチに参加してくれました!

おしゃれなポテサラ、カルパッチョにテンションが爆上がりしました!

いつも美味しい料理ありがとうございます〜!