第19回 読書会「本と旅人」開催報告

2024年4月21日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で19回目の読書会を開催しました。

今回は23名の参加でした(うち、初参加は6名でした)。

今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、実用書、漫画、詩集など、色々なジャンルの本が紹介されました。

以下は私(主催者)のテーブルで紹介された本の一部です。

息が詰まるようなこの場所で | 外山 薫

タワマンに住む人達を描いた小説です。

タワマン最上階に住む高杉家を羨ましがっている主人公視点、その夫の視点、高杉さんの妻視点、高杉さんの夫視点の全4章からなります。

紹介された方は、

「タワマンに住んだことはないけれども、読んでなんとなくイメージはできるし、息が詰まりそうな感じになる」

とおっしゃっていました。

さんすくみ | 絹田村子

絹田村子さんの漫画で、「読経しちゃうぞ!」の続編の作品です。

神社が舞台で、神主の息子・恭太郎、住職の息子・孝仁、牧師の息子・工のへたれ三人組の物語です。

紹介された方は、

「この漫画を読むと神社やお寺にとても興味が湧く。
それと、神社の後継の大変さが理解できる」

とおっしゃってました。

少し不思議なカレーの物語 | タケナカリー

カレーを食べて自分を見つめ直す、カレーSFファンタジー小説です。

主人公があるカレーを食べた1日をループしてしまい、あるスープを食べるとループから抜けられるというストーリーです。

紹介された方は、

「カレーの描写がとにかくすごい。
それとこの本の中で、主人公が今を楽しむことの重要性に気づくシーンがあって、そこが印象的だった」

とおっしゃってました。

あなたのための短歌集 | 木下 龍也

歌人の木下龍也さんが「お題」を受けて作歌した短歌を100作収録した短歌集です。

ちなみに紹介された方が持っていたのはサイン本でした。

紹介された方は、

「現代短歌なので、言葉の区切りが比較的自由な短歌が多いのが面白い。
頭の中では、57577の音をイメージしながら読んでいる」

とおっしゃっていました。

今こそ使える昭和の仕事術 | 後田良輔

タイトルの通り仕事術に関する本です。

今では古臭いと感じるけど大切な仕事術が書かれているようです。

紹介された方は、

「会社に後輩が入ってきて令和と昭和の差を感じて読み始めた。
朝早く来て掃除するとか意味のないようなことも書いてあるが、昭和の仕事をしてきた上司に対して歩み寄り、価値観のすり合わせはした方が良いと感じた」

とおっしゃってました。

ファシズムの教室 | 田野 大輔

全体のために個人が制限されることがファシズム(全体主義)について書かれた本です。

本書でヒトラーの独裁がなぜ民衆の支持を受けたのかが説明されています。

紹介された方は、

「ファシズムは敵を作ることで民衆から支持を得て、独裁に至る。
昔の話だけではなく、現在の移民問題で、外国人を敵視するなど、今でも通ずるところはある」

とおっしゃってました。

満願 | 米澤 穂信

米澤 穂信さんの短編ミステリー集です。

犯罪者がなぜ犯罪に至るかを上手に語っている作品です。

紹介された方は、

「仕事のために人を殺してしまう話に共感できる部分があった。
仕事のために捧げている時に邪魔されたら、そうなってしまう気持ちもわかる」

とおっしゃってました。

死にたくなったら電話して | 李龍徳

主人公がキャバ嬢と話をする中で、主人公に影響を与えていき、徐々に周りとの関係を断つ物語です。

オープンな終わり方で想像が膨らむような読後感のようです。

紹介された方は、

「主人子はペシミストな雰囲気がする。
ペシミストは好きではないが、なぜか気になる不思議な雰囲気がある」

とおっしゃってました。

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

どの本を選ぶかの時間から楽しみにしています。
今回も全く知らないジャンルの本を知ることができてよかったです!

33歳男性

いろんな本と価値観に触れられました。

24歳女性

自分が知らない本を知れてよかったです!

30歳男性

読書会後のランチ

読書会後にそのままカフェでランチをしました。

本日私は予定があって参加できませんでしたが、18名の方がランチにも参加してくれました。

いつもありがとうございます!