第15回 読書会「本と旅人」開催報告
2024年2月4日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で15回目の読書会を開催しました。
今回は男性14名、女性9名の23名の参加でした(うち、初参加は8名でした)。
今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!
もくじ
本日紹介された本
小説、実用書など、色々なジャンルの本が紹介されました。
以下は私(主催者)のテーブルで紹介された本の一部です。
神さまを待っている | 畑野 智美
圧倒的リアリティで描かれる貧困女子の現実が書かれた小説です。
勉強、就活、仕事といろいろ頑張ったけど、結局ホームレスになってしまう女性の話です。
紹介された方は、
「一生懸命働いていても、女性というだけで生きづらい現代の闇が描かれている。
かなり確信を付いている小説」
とおっしゃっていました。
変身 | フランツ・カフカ
有名なカフカの小説で、朝起きると主人公が虫になっている話です。
紹介された方は、
「大黒柱なのに、虫になったとたんに邪魔者扱いされるグレゴール・ザムザがかわいそう。
あと、カフカはイケメン」
とおっしゃってました。
カフカのことをイケメンと紹介されたのは初めてでした(笑)。
ラブカは静かに弓を持つ | 安壇 美緒
2023年の本屋大賞2位の小説です。
ジャンルはスパイ小説で、音楽の著作権問題を取り扱った作品です。
紹介された方は、
「人間関係の気づき方も書かれていたり、主人公が成長していくので楽しく読める。
音楽を聞きながら読むのも良いと思う」
とおっしゃってました。
私は内容は知らずタイトルだけ知っていたのですが、スパイ小説だったんですね。
真言密教の基本 | 三井 英光
タイトルの通り、真言密教について書かれた本です。
本書では密教が他の宗教より優れている部分について書かれているようです。
紹介された方は、
「いろいろな宗教の勉強にはまっていて、これを読めば密教について理解が深まる。
でも、何言っているかわからない部分もある」
とおっしゃってました。
私も本書を少し見させてもらいましたが、かなり難しそうでした!
推し、燃ゆ | 宇佐見 りん
2020年の芥川賞を受賞した有名な小説です。
主人公の推しが炎上するところから始まるストーリーです。
紹介された方は、
「著者が99年生まれで、当時はまだ大学生なのにこの小説を書いてすごいと思った。
自分の推しと重ねながらこの小説を読んだ」
とおっしゃってました。
春にして君を離れ | アガサ・クリスティー
アガサ・クリスティーのロマンチックサスペンス小説です。
母親である主人公が、自分自身について回想し始めるのですが、最後は父の目線で家族の真相が語られるストーリーです。
紹介された方は、
「アガサ・クリスティーなのに人が死なないのが面白い。
読んだ人で価値観の差が出る、朝井リョウっぽい小説」
とおっしゃってました。
常識やぶりの天才たちが作った美術道 | パピヨン本田
現代アートを作り上げたそれぞれの人ごとに、漫画とすごいポイントが書かれています。
ちなみに著者は、2021年に美術系のTwitterを始めてバズったようです。
紹介された方は、
「現代アートの入門書で、美術のそれぞれの流派が理解でき非常にわかりやすい。
美術館楽しみたい人におすすめ」
とおっしゃってました。
演劇ワークショップのレッスン | 鴻上 尚史
タイトルの通り、演劇関連のワークショップについて300個も掲載されています。
ちなみに演劇とあまり関係ないものも載っているようです(笑)。
紹介された方は、
「中身はずっとワークショップ、こんなに集まっているものはない。
一人ではできないので、演劇のワークショップやってみたくなった」
とおっしゃってました。
私たちの世代は | 瀬尾 まいこ
小学生の時に大型感染の流行にあった2人の少女が、大人になっていく過程を描いた小説です。
紹介された方は、
「一人は大型感染の流行に順応して、もう一人はいやいやで対照的ですが、最後はとても良い終わり方。
あと、瀬尾まいこさんの小説に出てくるお母さんはすごい優しい」
とおっしゃってました。
参加された方の感想
参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
初参加だったが、緊張し過ぎることなく楽しめた。
26歳女性
自分の持ってきた本をもっと読み込んで、他の方のように魅力を紹介していきたい。
人の話も充分聞けて、時間配分も丁度いいと感じました
30歳男性
自分ではあまり読まないジャンルの本を知ることが出来てとても面白かったです。
22歳女性
読書会後のランチ
読書会後にそのままカフェでランチをしました。
19名の方がランチにも参加してくれました。
とても美味しかったです!!!