よく言われている読書のメリット
一般的に、読書には以下のようなメリットがあると言われていると思います。
知識・教養が深まる
言わずもがなですね。
ただ、情報収集だけが目的なら、今どきはYouTubeでも良いのかなと思っています。
想像力・表現力が向上する
これは主に小説に言えますね。
映画などと違って、小説だと場面を頭で想像しながら読まないといけないので、想像力が向上します。
また、普段使わないような言葉遣いや表現方法に出会いやすいので、表現力も向上します。
思考力・集中力が高まる
考えながら本を読むと思考力が鍛えられやすいです。
また、内容が堅めの実用書や長めの小説とかだと、読むのに集中力が必要なので、集中力が向上します。
視野や関心の幅が広がる
これは本を読むメリットと言うより、本の選び方の話ですが、普段自分が知らないようなジャンルの本だと視野や関心の幅が広がります。
また、本に書いてあることを鵜呑みにするのではなく、疑いながら批判的に読むと、視野が広がりやすいとも言われています。
(一般的に、クリティカルシンキングと呼ばれるものですね。)
ストレス解消効果がある
読書にはストレス解消効果があると言われています。
読んでいるうちに脳が集中して、リラックスホルモンであるセロトニンが分泌されるからだそうです。
また、イライラしながら読書することはできないので、読書をするには心を落ち着ける必要もあります。
ちなみに読書は、音楽鑑賞や散歩などと比べても、リラックス効果がかなり高い方みたいです。
読書量と収入は相関がある
読書量と収入に相関があることを示した調査結果は結構あるようです。
例えば、国立青少年教育振興機構やマイナビなどの調査結果があります。
また、ビル・ゲイツなどの富裕層には読書家が多い、というのも有名かと思います。
ただ、あくまで相関であって因果は示せていないので、「読書すれば収入が上がる」といった簡単なものではないです。
(読書するから収入が上がるのか、収入が高い人は読書をする傾向があるのかは、なんとも言えないです。)
でも、個人的な意見ですが、読書することで表現力が増えたり、思考力が高まったりするので、そういった能力が仕事に活かされて、間接的に収入が高くなる要因になっているのかなと思います。
ちなみに、20代〜30代の月間読書量の平均は1〜2冊ですが、半数以上は全く読まないそうです。
なので月1冊以上読めば、上位50%です!
主催者が感じている読書のメリット
以下は、私が日頃読書をしていて感じている、読書のメリットについてです。
とても主観的な意見なので、興味のある方だけ読んでいただければと思います。
物事の本質を知ろうとした時、それを教えてくれる手段は読書しかない
知識を得たり、他者の疑似体験をする手段は、読書以外にも数多く存在します。
情報収集であれば動画の方が効率的ですし、疑似体験であれば映画の方が効果的かと思います。
ただ、生きていく中で色々なことを知っていくうちに、もっと抽象的で本質的なことを知りたくなる場面に訪れる時があるかと思います。
例えば、「自由な働き方って言うけれど、そもそも自由って何?」とか、「こうした方が幸せになれるって言うけれど、そもそも幸せって何?」とかです。
そのような質問に辿り着いた時、その質問のヒントを教えてくれるのは、古典や哲学しかないと私は思っています。
(そういった内容の動画もありますが、そういったものであっても原著はほとんど本です。)
古典や哲学は時代を越えて現代にも残り続けているので、古くから変わらない物事や人間の本質的なことが書かれています。
なので古典や哲学は、そういった物事の本質的なことを知ろうとした時の手助けになります。
でも、読書習慣がない人が、いきなり古典や哲学書を読もうとしても、難しすぎて読めないと思います。
ですので、普段から読書習慣を身に付けることが大切だと思っています。
主体性を高められる
みなさんにお聞きしたいことがあります。
「ぶっちゃけ読書ってめんどくさくないですか?」
とても読書会の主催者の質問と思えないかもしれませんが、正直言って、私は本を読むのがめんどくさいと感じることが少なくないです。
(特に内容が堅めの実用書や、長めの小説などは、読むのがめんどくさいと感じてしまいます。)
読書が重要だというのは、多くの人が理解しているかと思います。
でも、読書は重要であっても緊急ではないです。
だからこそ主体性を発揮しないと、なかなか手を付けられません。
人は「簡単にできて効果がすぐ現れるものに、すぐ飛びつこうとする」と言われています。
例えば情報収集であれば、YouTubeを見る方が楽です。
動画は受け身で気楽に見れますし、情報量の観点でいっても効率が良いです。
だから読書の本当の目的は、知識や教養を得ることではないと思っています。
私は、読書は運動や筋トレと同じようなものだと思っています。
これらは即効性はないけど、後々に何倍にもなって効果を発揮するものです。
(ちなみに世の中には、即効性を謳うサービスが多々ありますが、それは私たちがつい即効性を欲しがるからです。)
運動は、運動すればするほど、運動することが容易になります。
筋トレは、筋トレすればするほど、筋トレすることが容易になります。
そして読書は、本を読めば読むほど、本を読むことが容易になります。
運動や筋トレや読書は、毎日少しずつ続けていくうちにその習慣が身について、徐々に行うことが容易になっていきます。
だから、
- 運動の真の目的は、運動で健康になることではなく、運動習慣を身につけること
- 筋トレの真の目的は、筋トレで理想の体型を得ることではなく、筋トレ習慣を身につけること
- 読書の真の目的は、読書で知識を増やすことではなく、読書習慣を身につけること
かもしれません。
例えめんどくさいと感じても、黙って実行に移して習慣化させることにより、主体性が高められるのだと思います。
いや、むしろめんどくさいと感じるからこそ、主体性が高まるのかもしれません。
「7つの習慣」も次のように言っています。
「嫌だと思うときこそ、主体性を発揮するチャンスなのだ」