第38回 読書会「本と旅人」開催報告

2024年12月1日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で38回目の読書会を開催しました。

今回は23名の参加でした(うち、初参加は9名でした)。

今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!

本日紹介された本

小説、エッセイ、実用書など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。

以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。

ひらいたトランプ|アガサ・クリスティ

完全犯罪の成功という経歴を持つ人物が招待されたパーティーで、参加者たちがトランプゲームを楽しんでいる最中、ゲーム中のある1人が死んでしまうところから物語が始まる推理小説。

紹介者の方曰く、容疑者たちへの事情聴取の仕方面白いようで、ゲーム中に見て記憶しているものやメモの取り方、筆跡の様子などからプロファイルリングを行うとのこと。

また、ポアロをはじめ、クリスティ作品に登場してきた人物たちが共演する豪華な作品のようです。

あのこは貴族|山内マリコ

境遇が対象的な2人の女性がそれぞれの悩みを抱えながらも、それぞれの恋路へ邁進していく恋愛小説。

紹介者の方曰く「自立」というテーマが作中に盛り込まれているようで、裕福な家庭で不自由なく育てられたからといって、自分で何かを選択する時には特有の苦労をするだろうなと紹介を聞いていて感じました。

また、紹介者の方はこの本を「結婚する前に読んでほしい」と友達に薦めているそうです。紹介を聞いていてなんとなく、結婚相手に求めるものを考えるきっかけになりそうな本だと思いました。

彗星を追うヴァンパイア|河野裕

17世紀のイングランドを舞台に、数学の才を持つ主人公と物理法則を超越したヴァンパイアが、共に未知の解明を目指す物語。

紹介者の方は本屋で2回この本を見かけてしまい、観念してジャケ買いしたとのことです。

紹介者の方曰く、戦力差の大きい戦況を数学や物理の知見を活かして乗り越えるなど、物語の随所に科学的な話が登場するようですが、理系的な知識がなくてもスルスル読み進められるとのことでした。

ただ、科学的な予備知識があったほうがもっと面白く読めたのかもしれないという気持ちもあったようです。

獣たちの海|上田早夕里

陸地の大半が沈み住めなくなったような世界で、陸と海それぞれの場所で暮らす人々を描いたSF短編集。

紹介者の方は、ハヤカワ文庫のSF小説がもともと好きで、この作品を手に取ったところ面白かったとのこと。

紹介者の方曰く、この作品の特徴的な設定として「魚舟(うおぶね)」という子どもと一緒に生まれてくる魚が登場するようで、それが誕生した経緯の説明がSFを読んでいる感じがして好きとのことです。

その他にも緻密に設定が作り込まれているようで、世界観が好みに合う人はすぐにハマってしまいそうな作品だと、紹介を聞いていて感じました。

本日のハイライト

運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックを一部紹介します。

有名作家の本、何から読めば良い?

『ひらいたトランプ』の紹介から、著作の多い有名作家は何から読むのが良いのだろうという話題に。

アガサ・クリスティの場合は、『ABC殺人事件』、『そして誰もいなくなった』が挙がりました。

「この作家はこの作品から読むのがおすすめだよ」なんてスマートに言える人に憧れちゃいます。

オーディブル使ってますか?

オーディブルをたくさん使っているという方がいらしたので、オーディブルの話に。

月額料金で使えるようなので、使えば使うほどおとくなサービスなのだとか。

よく使う方曰く、簡単な作業中に聞くぐらいであれば聞き逃しなどもほとんどないので、読んだことのあるからぜひお試しをとのことでした。

参加された方の感想

参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!

自分の知らなかった本に触れられた。他の人の話が面白かった。

27歳男性

色んな本の話を聞けて良かったです。本に関連する話も聞けて楽しかったです!

21歳女性

普段読まないジャンルの本を知ることができて楽しかったです!ゆるっとした雰囲気で緊張せずにお話できました〜

25歳女性

読書会後のランチ

いつもどおり読書会後にそのままカフェでランチをしました。

21名の方がランチに参加してくれました!

スープパスタにピザトーストに、温かい料理いただくと心もホカホカしますね〜

いつも美味しい料理ありがとうございます〜!