第17回 読書会「本と旅人」開催報告
2024年3月10日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で17回目の読書会を開催しました。
今回は21名の参加でした(うち、初参加は8名でした)。
今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!
もくじ
本日紹介された本
小説、実用書など、色々なジャンルの本が紹介されました。
以下は私(主催者)のテーブルで紹介された本の一部です。
悪について | エーリッヒ フロム
エーリッヒ・フロムが書いた、善悪に関する本です。
フロムは、悪には「依存、自己中心、無機物への愛」の3つの要素があると主張しているようです。
紹介された方は、
「エーリッヒ・フロムをもう少し知りたくてこの本を読んだ。
特にエーリッヒ・フロムの『愛するということ』を色んな人にすすめたい」
とおっしゃっていました。
襷を君に | 蓮見 恭子
中学生の歩という男の子が主人公のマラソン小説です。
主人公が自分のダメさ加減に気づいて奮闘し、いろんな紆余曲折があって、最終的に必要不可欠な選手になるまでのストーリーです。
紹介された方は、
「この本を読んで、『いつでも人は変われる』ということを強く思った。
誰でもいつかは花が開くと感じ、読むと勇気がもらえる」
とおっしゃってました。
赤朽葉家の伝説 | 桜庭 一樹
桜庭一樹さんのミステリー小説です。
赤朽葉家という由緒ある一族の女性3代が主人公の、3部構成の作品です。
紹介された方は、
「大学生の悩みについて書かれていて身近に感じた。
ミステリー要素もあり、ラストは主人公が『美しいこの世界に生まれてきて良かった』と感じて終わる、スッキリする読後感」
とおっしゃってました。
物語のなかとそと | 江國 香織
江國香織さんの散文集です。
紹介された方は、
「江國さんはシンプルな言葉しか使わないのに、言葉の組み合わせが綺麗。
この作品も半年くらい前に読んだけど、とても言葉が綺麗」
とおっしゃっていました。
この読書会では、江國香織さんの作品がよく紹介される印象です。
東京都同情塔 | 九段 理江
今年の芥川賞を受賞した作品です。
近未来における、犯罪者を収容する『シンパシータワートーキョー』都呼ばれる刑務所を舞台にした作品です。
紹介された方は、
「言葉の通じ合わなさをバベルの塔と表現しているのがすごい」
とおっしゃってました。
ダ・ヴィンチ・コード | ダン・ブラウン
映画にもなった有名な小説です。
大学教授と、死んだ館長の孫の2人が主人公で、祖父が残した謎を解くストーリーです。
紹介された方は、
「実家にある本ランキング第一位だと思う。
キリスト教を題材にしていて、絵画や建築物の説明も多く」
とおっしゃってました。
風が強く吹いている | 三浦 しをん
主人公が駅伝を舞台にした小説です。
そもそも駅伝部がない大学で駅伝部を作り、1年で箱根に出てることを目標に奮闘するストーリーです。
紹介された方は、
「主人公の走ることへの葛藤が描かれていて、私も走るのでとても共感できた。
読み終わった後は、自分の中で走ることへの折り合いがついて、体が軽くなった」
とおっしゃってました。
「いき」の構造 | 九鬼 周造
いきとは何かについて書かれた本です。
著者は、いきは「①異性に対する美体であること。②武士道。③諦め。」の3要素からなると主張しているようです。
紹介された方は、
「粋な人になりたくて読んだ。この本を読めば粋な人になれると思う」
とおっしゃってました。
参加された方の感想
参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
和やかな雰囲気で楽しかったです。
27歳女性
近い年齢の人と本の話ができること自体が貴重なのでとても楽しく、時間配分がされていてテンポよく楽しめました。
20歳男性
初参加でしたが、自分では選ばないような本にたくさん出会えてよかったです。
20歳女性
読書会後のランチ
読書会後にそのままカフェでランチをしました。
18名の方がランチにも参加してくれました。
とても美味しかったです!!!
(写真を撮るのを忘れてしまいました、、、)