第14回 課題本型読書会 開催報告

2025年12月13日(日)に神田のカフェ「COLAZIONE VARIO」で課題本型の読書会を開催しました。
今回の課題本はガルシア=マルケスの『百年の孤独』で、17名の参加でした!
ご参加いただいた方、ありがとうございました!
もくじ
今回の読書会の形式

今回は5〜6人のグループで課題本を読んだ時の感想共有、気になるテーマの話し合いを、前半と後半でグループを組み替えて2回行いました。
『百年の孤独』は、架空の村マコンドを舞台に、ブエンディア一族の7世代にわたる栄枯盛衰を描いた物語です。
現実と幻想が混ざる、いわゆるマジックリアリズムという手法が用いられて、戦争や繁栄、孤独といったテーマが世代を超えて繰り返されます。
今回の課題本読書会では、一族の歴史の中で起きた奇妙な事件の中で何が印象に残ったか/お気に入りかについて話されることが多かったです。
また、現実で起きている社会現象と絡めて、出来事の意味を考察するような内容も多々ありました。
個人的には、少し長い物語なためか一つのテーマに絞って議論するのが難しかったと感じたところもありました。
ですが逆に、このエピソードよかったよねと気楽な感じで話ができて心地よさもありました。
特に、細かな話が多いことで人によって覚えているエピソードがばらけていたり、全員このエピソードは覚えてる!みたいな差があって、これまでの課題本読書会にない質感を楽しめました。
その他、運営メンバーのテーブルで議論されたテーマを一部紹介します。
- 同じ名前の繰り返しは何を意味しているか
- マジックリアリズムとは何か
- どの登場人物がお気に入りか/共感できるか
- 一族にとって「孤独」とは何か
参加された方の感想
参加いただいた方の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
【課題本を読んだ感想】
課題本型読書会で指定されなかったら、読めなかっただろうと思いました。内容面白かったです!
30歳男性
こういった機会でないと中々読み切ることのできない本だったです。しかし、長い歴史を追った大河的な物語の壮大さは、読み切ったからこそ感じられる感覚でした。最後のアウリャレノ(豚のしっぽ)が誕生するだろう流れに向かっていく所はドキドキにしながら読みました。
35歳男性
一族の100年の歴史が濃密に描かれていて、読み応えがあった。ラテンアメリカ文学をおそらく初めて読んだが、自然や宗教との関わり方が興味深かった。
28歳女性
【読書会を終えて、課題本について改めて感じたことは】
ファンタジーとリアルな描写のギャップが大きいなと感じました。それに対する読者の着眼点が人それぞれで面白かったです。
26歳男性
アマランタの気持ちが分かったので、また一つ大人の恋愛について理解が深まりました。
31歳女性
エピソードがたくさん入ってる本だったので、それぞれ印象に残る箇所が違って面白かったです!!!
25歳女性
読書会後のランチ

読書会後にそのままカフェでランチをしました。
16名の方がランチに参加してくれました!
いつもありがとうございます!


