第54回 読書会「本と旅人」開催報告

2025年6月1日(日)に大手町の「KAITEKI CAFE」で54回目の読書会を開催しました。
今回は49名(多い!)の参加でした(うち、初参加は25名でした(多い!!!))。
今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!
もくじ
本日紹介された本
小説、エッセイ、実用書など、いろいろなジャンルの本が紹介されました。
(本が多かったので、写真は2枚に分けます。)


以下、運営のテーブルで紹介された本の一部をご紹介します。
ハツカネズミと人間 | ジョン・スタインベック
アメリカの大恐慌時代を背景に、カリフォルニアの農場で働く労働者たちの厳しい現実と夢を描いた物語です。
主人公は、知的障害を持つ大柄な男レニーと、その世話をする友人のジョージ。
二人は、いつか自分たちの土地を持って自由に暮らすという夢を抱いて各地を渡り歩いています。
紹介者の方曰く、海外文学に若干のハードルを抱えていた自分でも読みやすく、これから海外文学を楽しみたいと思っている人におすすめ、とのことです。
また、『アルジャーノンに花束を』をはじめ、ネズミと知的障害者の組み合わせがある物語って意外と多いなとの話が出ました。
言われてみれば確かに、、と思い、私のテーブルではネズミとの関係性の考察が巻き起こってました。
美しき小さな雑草の花図鑑 | 多田多恵子
普段の生活だと見落とされがちな雑草が咲かせる花にクローズアップした図鑑です。
自分が知りもしなかった雑草たちのきれいな花がこんなにもあるなんて、と驚きました。
そしてその写真の美しさ。幾何学的な造形すら感じさせる植物の神秘さに触れることができました。
もっと目線を下げて散歩をしてみようと思いました。
というかこんなに多種多様な植物、東京にいるのか気になる。
落雷と祝福 「好き」に生かされる短歌とエッセイ | 岡本真帆
短歌と、それにまつわるエッセイがセットで収録された本です。
取り上げられるテーマがかなり身近で、モルカーやシン・ゴジラ、ちいかわ、スピッツなどがありました。
紹介者の方は、
「短歌はちょっと高尚な雰囲気があって近寄りがたいイメージがあったが、こんなにもラフなものを題材にしてもいいんだ」
と思ったそうです。
また、短歌のみが収録されている本は難解で読み取りづらいな、と思っていたことがあったみたいで、エッセイがあることで背景を知ることができるのが楽しいとのことです。
ロシア語だけの青春 | 黒田龍之助
著者が高校生時代から通った東京・代々木の「ミール・ロシア語研究所」での経験を綴ったエッセイです。
この学校は、1958年に創立、2013年に閉校したロシア語学校で、著者はここで学び、後に教える立場にもなったみたいです。
英語や中国語など、実用性のあるものを勉強するのも楽しいが、より純粋に言語の覚えるわくわくさを得たい!と思ってロシア語の勉強を始めたというところにぐっときたそうです。
語学の勉強には、文を丸暗記して体にしみこませることが意外と重要だと学ぶことができたそうです。
本日のハイライト
運営メンバーのテーブルで、フリートーク中や本の紹介の流れで話題になったトピックなどを一部紹介します。
海外文学、名前覚えらんない
海外文学の話になり、登場人物の名前が全然覚えられなくて物語の全貌を追うのが難しい、、と悩みをこぼしている方がいました。
日本になじみの名前であることもさることながら、物語で出てくる呼び名がいろいろあって誰が誰のことだか。となってしまうことが多いようです。
確かにそうだなテーブルの方たちは納得していました。相関図とかあったらいいんだろうなという話も出ましたが、百年の孤独を読む限り、相関図あってもなんじゃこりゃとなるものもあるよね。
参加された方の感想
参加後の感想を一部掲載します。
アンケートにご協力いただき、ありがとうございました!
知らないジャンルの情報を得たり、会話することができた。
28歳女性
読書会自体が初参加だったため、最初はとても緊張していました。しかし、周りの方がやさしく、終始和やかな雰囲気でした。
23歳女性
小説以外にも紀行文などを知ることができたから。皆さんの教養が物凄く高く、圧倒された。
23歳男性
読書会後のランチ

いつもどおり読書会後は、そのままKAITEKI CAFEでランチをしました。
35名の方に参加していただきました!
ビュッフェ形式なので、最近栄養不足を感じる自分は家畜の勢いでサラダを貪りました!
いつも美味しい料理ありがとうございます〜